ご挨拶
統括施設長 曽根正彦
残暑が続いている毎日ですが、夜には鈴虫の声が響きわたるようになりました。野原にはコスモスが咲き赤とんぼが飛ぶようになり、紅葉の便りが待ち遠しい季節です。
いよいよせんだんの丘に併設される有料老人ホームのオープンが間近となり、おかげさまで入所の相談も開始となっております。
せんだんの丘の長期・短期入所はじめ通所リハビリテーションや居宅サービスをいつもご利用していただき感謝申し上げます。
さて毎度の話題になり恐縮ですが、この5~10年前後で介護を取り巻く状況が様変わりしております。最近は特別養護老人ホーム(特養)と有料老人ホームの開設が増えており、特養入所までの待機期間が以前より短縮されております。そのため老健施設で特養入所を待機する方の割合が減ってきて逆に重い病気を持っている方の割合が増えております。
せんだんの丘には東北労災病院やJCHO仙台病院や仙台厚生病院などから紹介となり入所される方々が増えており、東北大学病院や国立仙台医療センターで治療を終えた方も入所されております。また私が病院勤務時代に薫陶を受けた先生が院長になられた仙台リハビリテーション病院から重い脳卒中後遺症の方を紹介していただき今でも学びを得ております。
せんだんの丘はリハビリテーションを提供する施設でもありますので、定期的にその進捗状況を管理し訓練内容を指示するように運用が厳格になってきております。
このように仕事の内容が以前とは比べものにならない程に増えており、1人の医師だけで100人の入所者と150人の通所リハビリ利用者の訓練状況を管理するような体制となっております。
医師1人で医療面もリハビリもカバーしなくてはならないという状態で、病院とは異なる体制となっているのが介護の現状であります。
しかしせんだんの丘の看板でもある介護とリハビリのスタッフが的確な情報を医師に提供してくれるので、これらの運用の変化にも対応が可能となっております。
特に医療に関しては各ユニット専属でスキルの高い看護士が介護士と共に入所者一人一人の健康状態を日々管理しております。もし何か変化があれば医師に報告がなされ必要があれば検査や医師の診察が行われており、細かな病状の変化にも対応させていただいております。このように病院とは異なる体制で介護の現場は成り立っているため、皆様にはご不便をかける事もあるかと存じますが、ご理解ご協力をお願い申し上げる次第です。
これからも職員一同、皆様により良い支援ができるように励んでいく所存でございます。
さて最後になりますが、新型コロナの影響で中止となっていた「盆供養」が先日当施設内で開催されました。東北福祉大学・千葉学長先生を中心に僧職の皆様に読経と講話をしていただきました。その際に学長先生が直筆の書を残して下さりましたので、その写真を有り難く披露させていただきます。
